【2023年1月号】今さら聞けない!? サステナビリティのあれこれー気候変動編ー
2023/02/08
当社でも2021年10月から本格的に取り組み始めた「サステナビリティ」。1年以上が経過し、社内外でサステナビリティに関する用語を耳にする機会が増えたことと思います。しかし、詳しい意味はよく分かっていない……という用語もあるのではないでしょうか?
今回からは、押さえておきたいサステナビリティに関する用語のQ&Aを改めて紹介していきます。
(サステナビリティ推進部)
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Q. そもそも「気候変動」って何?
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A. 気候変動とは、気温上昇や温室効果ガスの増加に伴って起こる気候の変化のことです。
【解説】
似た用語で地球温暖化がありますが、こちらは地球の表面温度が高くなっていることを意味します。一方気候変動は、地球温暖化という現象によって生じる海面水温の上昇、干ばつの深刻化、台風やハリケーンの増加などといった気候への影響のことを指します。
気候変動の要因には、自然要因と人為的要因の2つがありますが、2021年には国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が「人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない」とする報告書を公表しています。
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Q. 気候変動を引き起こす主な原因と言われる「GHG」って何?
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A. GHGとは、Greenhouse Gasの略で、温室効果ガスのことを指します。
【解説】
温室効果ガスに最も多く含まれているのは二酸化炭素(CO2)ですが、その他にメタン、一酸化二窒素、さらにハイドロフルオロカーボン、パーフルオロカーボン、六フッ化硫黄などのオゾン層を破壊しない代替フロンが含まれます。これらの物質は、地上から出る熱を宇宙空間に放出せず、吸収して大気中に留める働きを持つのが特徴です。
牛のゲップにはメタンが含まれるので温暖化に関係すると言われています。
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Q. 最近よく耳にする「Scope(スコープ)1・2・3」って何?
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A. Scope1・2・3とは、企業のGHG排出量の範囲のことです。
【解説】
Scope1(直接排出):
自社設備での燃料燃焼や化学反応などによる直接排出。
Scope2(エネルギー由来の間接排出):
他社から供給された電気や熱、蒸気の使用に伴う排出。
Scope3(その他、事業に関連する間接排出):
スコープ1・2以外の、原材料の生産から製品の使用、廃棄、従業員の出張・通勤など、自社事業に関わる全ての間接的な排出。15のカテゴリーから構成される(下図①~⑮)。
現在、稲畑産業グループでは、Scope2のみを算定し、開示しています。2022年度中にScope1・2・3全ての算定を予定しています。
サステナビリティニュース
最近のサステナビリティに関する当社のニュースをご紹介します。
■2022年8月
ESG投資指数「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」構成銘柄に選定
FTSE Russell※が選定するESG投資指数「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」の約500社(日本企業)の1社に初選定されました。
本インデックスは、ESGの代表的な投資指標として、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のESG投資におけるパッシブ運用ベンチマークとして採用されています。今回の選定では、当社がサステナビリティに関する方針やESGに関わる情報開示を充実させたことが評価につながったと考えられます。
※ロンドン証券取引所グループ子会社のグローバルインデックスプロバイダー
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