【2023年1月号】新基幹システムプロジェクトのご紹介
2023/02/08
現在の基幹システム(DIKe)は本稼働から10年以上が経ち、グローバル経営や働き方の変化に対応させるべく、新基幹システムプロジェクトの一環としてDIKeの再構築を行います。今回のプロジェクトの概要とその目的についてご説明します。(新基幹システムプロジェクト)
Q. 新基幹システムプロジェクトってなに?
A. 「①グローバル経営基盤の構築」と「②次期基幹システムの再構築」を行うプロジェクトです。グローバル経営基盤の構築はすでに進行中で、今後は次期基幹システムの再構築を進めていきます。
新基幹システムプロジェクト(①+②)
①グローバル経営基盤の構築
●グローバル予算・実績管理(①-A)
稲畑グループ全体の数字をリアルタイムで把握するため、本部・セグメント単位でグローバル予算・実績管理を行います。
●企業・商品マスタの統合(①-B)
グローバルでのリスク管理(化学物質管理、安全保障貿易)強化のため、稲畑グループで企業マスタ、商品マスタの統合管理を行います。
②次期基幹システムの再構築
現在のDIKeシステムを以下項目に対応できるよう、新たな次期基幹システムとして再構築します。
●最新のIT技術仕様への対応
●法制要件(電子帳簿保存法、適格請求書)への対応
●在宅勤務、ペーパーレス化への対応
※次期基幹システムでは、全ての機能を作り直すのではなく、現在のDIKeシステムで機能する部分は今後も活用します。
Q. なぜ今、次期基幹システムを再構築するの?
A. 在宅勤務やペーパーレス化への対応のほか、当社の海外売上比率の増加に伴い、グループ連結を前提とした情報システム基盤を作る必要があるためです。
Q. 今後の予定は?
A. マスタの統合は2023年10月、グローバル予算・実績管理は2024年4月、次期基幹システムは2025年8月に、それぞれ運用開始予定です。
業務推進室長
新基幹システムプロジェクトマネージャー
角田 英司さん
現在IKJで使われている基幹システムのDIKeは、それまでのビジネスプロセスを見直し、内部統制を強化するべく約7年の開発期間を経て2010年8月に本格稼働しました。
そこから12年の年月が経過する中、連結決算の重要性が高まり、ペーパーレスや在宅勤務など仕事の進め方や環境が大きく変化しています。これらに対応するべく、25年8月稼働を目指し22年3月に新基幹システムプロジェクトを発足、DIKeに代わる次期基幹システムの開発に着手しました。
今回の基幹システムは、働き方改革に対応しつつグローバル経営の基盤となるよう、予算・実績管理など管理会計面を強化し、NC2023の継続に役立てることを目指しています。
そのため、海外主要拠点で使用されているSAPや稲畑ファインテックのOBICとも連携させるべく商品マスタや企業マスタを統合します。よって、DIKeやSAP、OBICを使用されている社員の方々には、マスタの見直しなどをお願いする場面があると思いますが、より良いシステムを構築するためにご協力のほどよろしくお願いします。
新基幹プロジェクトのパートナー企業からのコメント
富士通株式会社
シニアディレクター
藤永 達志さん
基幹システムDIKeは、貴社を取り巻く環境変化への対応が急務となっています。加えて、貴社固有の業務運用に合わせて個別に仕組みを構築(EDI機能、業務プロセスにおける部門間の連携機能など)しており、結果としてシステム全体が複雑化しているため、極力リスクを抑えた方法で課題に対応する必要があります。
今後、貴社IT部門・利用部門が一体となって貴社ビジネスを支える新たな仕組みを構築していくことが非常に重要です。
弊社もこれまで長年サポートさせていただいてきた経験をもとに、富士通グループ一丸となってご支援させていただきたいと考えています。
広報部へのお問い合わせ