【2023年4月号】今さら聞けない!? サステナビリティのあれこれーSDGs編ー
2023/03/30
最近ではSDGsを目にする機会も増えてきていますが、今号では改めてその内容や意義について解説します。
(サステナビリティ推進部)
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Q. そもそもSDGsって何?
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A. まずサステナビリティが「環境・社会・経済の3つの観点から世界を持続可能にしていく」という考え方なのに対して、SDGsは、2030年時点でのサステナブルな世界とはどういう状態であるかを定義し、達成するべき目標を定めた「世界共通のサステナビリティのものさし」といえます。
【解説】
具体的には、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェ
ンダ」に記載されている、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)のことを指します。
「2030年までに環境・差別・貧困・人権といったさまざまな課題を解決し、より良い世界に変革していく
(Transforming our world)」という行動計画・国際目標で、17のゴールと169のターゲットから構成されています。
ISOのような認証でもなく、法的な義務もありませんが、途上国・先進国に関わらず、193カ国全ての国が「SDGsが
掲げる世界に変革していく」ことに同意した、ということが大きなポイントです。
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Q. SDGsは企業にどんな関係があるの?
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A. SDGsを活用することで、新たな事業の創出や、新しい取引先や事業パートナーの獲得など、今までになかったイノベーションやパートナーシップを生むことにつながります。つまり、企業にとってはビジネスチャンスともいえます。
【解説】
企業は変化する社会ニーズを的確に捉え、それに適したビジネスを展開することで成長します。前項でも解説したように、SDGsは今後の世界観を示したものであり、社会ニーズのリストともいえます。
アジェンダ文書の中でも「民間セクター(企業等)に対し持続可能な開発における課題解決のための創造性とイノベーションを発揮することを求める」と記されています。
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Q. SDGsの17のゴールの中身は?
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A. 17のゴールは環境・社会分野と多岐にわたります。
【解説】
右図の「SDGsウェディングケーキモデル※」では、各ゴールの関係性をつかむことができます。一番下の層がBiosphere(生物圏)で、その上にSociety(社会圏)、さらにその上にEconomy(経済圏)が乗っています。
つまり、生物(地球環境)の基盤があることで、私たちの社会、そしてお金を生み出すための経済が成り立っていることを表しています。
※ レジリエンス・センター(ストックホルム)のヨハン・ロックストローム博士らが考案
今後のビジネスを考えるにあたっても大きな関連のあるSDGs。
17のゴールと169のターゲットにぜひ今一度目を通してみてください。
下記文献・サイトも参考になります。
●「持続可能な開発のための2030アジェンダ(英語本文・仮訳)」
17のゴールと169のターゲットが掲載されています。
●外務省Webサイト「JAPAN SDGs Action Platform」
日本政府や企業・団体などの取り組みが紹介されています。
外部サイトにリンクします
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